
メタバース・web3
メタバース・プラットフォーム:Axie Infinity (AXS)とは?
2022年07月23日
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)。近年話題を集めているゲームです。
しかし、イマイチどういったものかピンと来ない、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、本記事にて詳しく解説していきます。
Axie Infinityとは?
Axie Infinityは、Play to Earn(P2E、遊んで稼ぐゲーム)として話題を集めているNFTプラットフォームです。
フィリピンをはじめとして東南アジアではAxie Infinityにより生計を立てているプレイヤーも存在しており、日本においては副業や趣味の一環で取り組む人が多いです。
また、ブラジルを筆頭とした中南米などでも注目を集めており、今後プレイヤー数が増大するのではないかと考えられています。
Axie Infinityのプロジェクト
2018年にベトナムのSky Mavis(スカイメイビス)という企業によって打ち出されました。
「アクシー」と呼ばれる生き物を育成し、戦わせるゲームで、強い個体や珍しい個体は高値で取引されています。
Axie Infinityは、AXS(Axie Infinity Shards:アクシーインフィニティシャーズ)と言われるNFT仮想通貨をゲーム内で獲得し、取引所を通し現実世界のお金へと換金することもできます。

Axie Infinityの特徴
Axie Infinityをプレイするためには最初にアクシーを3匹購入する必要があります。
このアクシーを自らのリソースとして活用し、ゲームを進め、稼いでいくという流れになります。
稼ぐ方法としては複数存在しており、最も一般的なものは「アドベンチャーモード」と呼ばれるアクシーと冒険をして成果を上げていく方法です。
また、「アリーナモード」と呼ばれるゲーム内の大会に参加したり、良い成績を収めたりすることによっても利益をあげることができます。
他には交配させたり育成したりしたアクシーをマーケットで売る、もしくは自らのアクシーを他人に貸し出し利益を得るという方法も存在しています。
加えて、アクシーのみならず、ゲーム内アイテムも売買することができる為、そこに注力するプレイヤーも多い様です。
Axie Infinityのガバナンストークン:AXS
Axie Infinityは、ブロックチェーンを利用したNFTゲームであり、プレイヤーはゲームをプレイすることによって得たガバナンストークンAXS(Axie Infinity Shards:アクシーインフィニティシャーズ:ERC-20)を用いてプラットフォーム運営に参加することが可能です。
このガバナンストークンはSky Mavis社のイーサリアムチェーンであるRoninの中で使える通貨となっています。
RoninはAxie Infinityの為に開発されたサイドチェーンであり、Roninの導入により、取引手数料(いわゆるガス代)の軽減や取引利便性の向上が達成されました。

Axie Infinityの来歴と今後
Axie Infinityは2018年にリリースされて以降、NFTゲーム・X2E(X to Earn:Play to Earn、Walk to EarnなどのNFTを利用して稼ぐプラットフォームの総称)のパイオニア的存在として、世界的な注目を集めてきました。
2022年3月、Axie Infinityの運営主体Sky Mavis社はクラッキング集団により、不正なアクセスを受け、800億円弱の損害を被りました。
アメリカ財務省によると、北朝鮮のクラッキング集団が関与している可能性が高いと言うことです。
NFT・X2Eプラットフォームがクラッキングを受け、これだけの損害が出たと言うのは世界初のケースであり、国際社会に大きな衝撃を与えました。
理由として、これまでセキュリティ面の安全性を大きな強みとしてきたブロックチェーンやクロスチェーンが揺るがされたことが大きいでしょう。
今後も、Sky Mavis社の対応やマネジメント、そしてAxie Infinityというプラットフォームがどういった形に変容していくのかという部分は世界中が注目するところです。
本記事ではAxie Infinityの特徴や概要について解説してきました。
Axie Infinityは多大な影響力を持ったプラットフォームであり、引き続き注目していきたいです。