株式会社ロボットライド_スケルトニクス_宮本社長

憧れのロボット操縦がすぐそこに
【株式会社ロボットライド】

「ガンダムやエヴァンゲリオンのようなロボットに乗ってみたい」誰もが一度は抱いた夢ではないでしょうか?
今回は、そんな夢を実現するロボットベンチャーのロボットライド代表取締役の宮本さんに、着られるロボット「スケルトニクス」の開発についてお伺いしました。

宮本さん、本日はよろしくお願いいたします。
まず初めに、改めて「スケルトニクス」について、どのような製品かお教えいただけますでしょうか?

スケルトニクスは、人間の力で動かす、高さ3メートル程のロボットです。
骨組みやそこに通っているワイヤーを通じて人間の力がそのまま伝わるように設計しており、人が操縦席に座り自分の手足を動かすことで、身体感覚そのままに機体を操作できる仕組みになっています。
人と機械が一体化した際の使用感を考え、人体の骨格を参考に構造を設計しました。

株式会社ロボットライド_スケルトニクス

なぜ「スケルトニクス」を作られたのですか?

元々は開発者の阿嘉が、思い付きで作り始めたのがきっかけでした。彼が沖縄高専在学中に全国優勝した2008年の「高専ロボコン」のテーマが「歩行」だったのですが、その技術を応用・転用すれば人が乗れるロボットが作れるのではないかと思い付ききまして、研究生の時にロボコン仲間と作り始めたのがきっかけでした。作りたいから作ったという、完全にプロダクトアウトな製品ですね。

2010年に初号機が完成して、その後も改良を進めながら、2013年にモノづくりを本格化させるために法人化をしたというような経緯になります。

実は私は、昨年(2021年)の10月までは別会社で執行役員をしておりました。
2020年からは新規事業担当者として、様々な新規事業を探していたのですが、そんな時にM&Aマッチングサイトでスケルトニクスが掲載されているのを見かけ、ガンダム世代ど真ん中の私は一瞬で興味を惹かれてしまいましたね。

そこで、所属していた会社の社長に直談判に行い事業を買収いたしました。
しかしコロナが長引いたことで収益化に苦戦していることから事業撤退の可能性もあったのですが、どうしてもこのスケルトニクスをなくしたくなく、事業と一緒に独立することを決めました。

株式会社ロボットライド_スケルトニクス

スケルトニクスはどのような使い方をするのでしょうか?

やはり何よりも注目を集めやすいですね。
特にロボットが好きな方やお子様連れの家族からの注目度が高いです。
なのでターゲットカスタマーは集客を必要とする施設やイベントの主催者、スポンサーなどになっています。

将来的には、VRゲームでの全身を使ったコントローラーとしての役割やエクストリームスポーツでの使用、災害現場での活用など幅広い展開を考えていますが、まずはエンタメに振り切ることで、この市場でのトップを目指していこうと考えています。

近年はこのようなロボットやパワースーツのようなものも増えてきましたが、スケルトニクスならではの特徴などもあるのでしょうか?

従来のロボットのように電力などの人間の力以外のエネルギーを使わず、人の力で動くところです。
バッテリーは積んでいますが、モーターを使うのは指の操作のみです。
他の部分はテコの原理で人の力で動かしているので、重たいバッテリーがなく、動きが滑らかになります。この構造は特許取得もしています。

そもそもがかなりニッチな製品のため、マーケットがそんなに大きくありません。
他社も真似はできるかもしれませんが、わざわざ参入してこないと思いますね。

株式会社ロボットライド_スケルトニクス

私たちが実際に、目にすることや乗ることもできるのでしょうか?

二子玉川の蔦屋家電様や、アラブ首長国連邦ドバイ首長国首相のオフィスタワーにも展示されていたことがあるなど、様々なところで見ることができます。

2014年のNHK紅白歌合戦でも演出協力をしたり、昨年のロボカップアジアパシフィック2021のオープニングセレモニーでも登場させていただきました。

また今年は、バレンシアガのスプリングキャンペーンのキービジュアルに使用されたり、ZARAのプロモーションビデオにも登場しました。
世界中の方からスケルトニクスを見ていただけるので嬉しいですね。

海外でも展示されているのですね!今後はどのような展開を考えられているのでしょうか?

2025年の大阪万博のパレード出演を目標にした展開を考えています。
全国の町工場と提携して生産体制を確立させつつ、47都道府県のご当地ロボットを作り、少しでも注目してもらえると嬉しいですね。

最後に、宮本さんがロボット事業をするに当たって大切にしていることや、今後の目標を教えて下さい。

ものづくりにはプロダクトアウト的な思考が大切だと思っています。
世界中がロボットに夢中になれる世界を作っていきたいですね。

先程もお話した通り、今は戦略的にエンターテイメントに振り切って一から会社を大きくしていきたいと思っていますが、いずれは災害支援など、社会で人に役に立つロボットも作っていきたいです。

(インタビュアー)
未来のロボット事業がとても楽しみです!
宮本さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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COMPANY INFO

株式会社ロボットライド

事業内容

エンターテイメントロボットスーツの開発、外骨格製品の開発、イベント・展示会レンタル他

所在地

東京都八王子市下恩方町1100−16

設立年月日

2013年10月

代表者

宮本大輔

企業URL

https://skeletonics.com/

従業員数

上場区分

非上場

主要顧客

一般法人

外資区分

非外資